高尾大輔2020年4月23日読了時間: 3分細胞画像のわずかな特徴の違いの見分け方をAIに教えてもらおう最近取り組んでいた研究が論文になりました。一言で説明すると、大量の細胞画像から一つ一つの細胞を自動的に切り出し、ディープラーニングにより細胞周期などを判定するAIツールと、その情報をさらに解析することで細胞周期によって変動する核の形状やゴルジ体の配置パターンなどを抽出する技...
高尾大輔2019年8月27日読了時間: 5分細胞機能を制御するダイナミックな分子の挙動中心体関連の論文が2報まとまりました。中心体は微小管形成の起点となるなど、動物細胞において重要な機能を担います。細胞分裂の駆動装置である紡錘体の極にあるのも中心体で、分裂期の1つの細胞に正確に2つの中心体があることで、2極性の紡錘体が形成されます。この中心体の数が例えば3つ...
高尾大輔2019年4月24日読了時間: 3分はじめてのディープラーニングこれまで光学イメージングを軸としたアプローチで研究を展開していますが、一連のアプローチには当然ながら画像解析も含まれます。アルミ合金を旋盤で削ったり電気回路を設計したりするところから顕微鏡を組み立てたり改造したりということもそれなりにやってきましたが、結局のところあくまで顕...
高尾大輔2018年12月29日読了時間: 3分繊毛ワークショップとASCB年末に予定が立て込んでいてかなりバタバタしていました。日本分子生物学会でのワークショップ開催とアメリカ細胞生物学会(ASCB)参加を含むサンディエゴ訪問を無事終えて、今は顕微鏡の共同利用のため国立遺伝学研究所に滞在しています。...
高尾大輔2018年10月11日読了時間: 3分学生実習移籍して初めての学生実習を終えました。かねてから学部や大学院のなるべく早い段階で画像解析の実習を導入したいという希望があったので、本実習の担当が決まった時に、これまでの内容を刷新することにしました。細胞外からのリガンド(TNFa)の刺激により、転写因子であるNFkBが細胞質...
高尾大輔2018年8月4日読了時間: 3分はたらくタンパク質細胞内で機能するタンパク質は変形したり、くっついたり離れたり、細胞内を動き回ったり、とてもダイナミックな性質を持っています。そういった、細胞機能の制御に関わる分子ダイナミクスに興味を持って研究していますが、その原点はおそらく大学時代にあると思います。そもそも私は高校で生物を...
高尾大輔2018年6月11日読了時間: 5分英語力とネットワーク他の多くの業界同様、英語力はサイエンスにおいて必須とも言えます。特に国際会議や、さらには海外で研究しようとする場合、当然ながら英会話のスキルは不可欠です。が、なかなか難しいですよね。ミシガンでの研究生活を始める前、そこそこ英語力には自信があったのですが、面接後にボスから「君...
高尾大輔2018年6月5日読了時間: 3分生命現象の定量顕微鏡による可視化は、微小空間で起こる生命現象を直感的に理解する上で強力なツールであり、個人的にとても好きなアプローチです。しかしここで注意しなければならないのは、ただ見ればいいというものではない、という点です。科学においては研究者自身の思い込みや主観を極力排除し、客観的な...
高尾大輔2018年4月27日読了時間: 3分中心体ミーティングドイツのハイデルベルクにあるEMBL(欧州分子生物学研究所)で開催されたEMBO Conference – Centrosomes and Spindle Pole Bodiesに参加してきました。3年に一度、ヨーロッパを中心に世界から中心体(centrosome)関連の研...
高尾大輔2018年4月24日読了時間: 2分やさしい科学セミナー国際科学技術財団からの助成に関連して期間限定で開設したブログからの転載です(2017年8月24日の記事)。 8月21日に国立遺伝学研究所で近隣の高校生を対象としてやさしい科学セミナーを開催しました。テーマはイメージング技術。光学顕微鏡の歴史と原理、中でも現代の生命科学研究で...
高尾大輔2018年4月23日読了時間: 4分細胞のアンテナとして働く繊毛東京大学大学院薬学系研究科の高尾大輔です。細胞内の機能的コンパートメントや分子ダイナミクス・パターン形成などに興味を持ち、イメージングと定量解析・数理モデリングを基軸としたアプローチにより研究を進めています。現在は主に中心体複製プロセスを制御するメカニズムを研究しています。...